ドイツ連邦統計局が20日発表した1-3月期の建築許可件数(増改築を含む)は前年同期比30.6%増の8万4,789件と大幅に拡大した。経済の堅調と低金利のほか、難民の急増で住宅需要が急拡大したことが大きい。
新築住宅の許可件数は7万1,236件で、28.3%増加した。難民施設の不足を背景に寮が146.8%増の5,149件と急拡大。1世帯、2世帯、3世帯以上の集合住宅もすべて20%台の高い伸びを記録した。
住居以外の建築物(新築)は1,099件で、72.5%増加した。同部門で容積ベースの増加率が最も大きかったのは病院、リハビリ・介護・保養・クア施設、刑務所、青少年施設など「アンシュタルツゲボイデ(Anstaltsgebaeude)」というカテゴリーに分類される建物で、94.6%増の230万6,000立方メートルに拡大。小売店などの流通施設(同23.8%増の440万3,000立方メートル)、工場・作業施設(23.3%増の851万3,000立方メートル)、ホテル・飲食店(13.0%増の60万9,000立方メートル)も大きく伸びた。