ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した5月の乗用車新車登録台数は前年同月比11.9%増の28万6,931台と大きく伸びた。堅調な個人消費のほか、比較対象の2015年5月に比べ営業日数が多かったことが大きい。1〜5月の累計は139万4,276台で、前年同期を6.8%上回った。
5月の新車登録台数を動力源別でみると、ガソリン車は16.1%増と大幅に拡大。シェアは52.3%に上った。ディーゼル車は8.3%増で、シェアは46.3%。ハイブリッド車は4.8%減、電気駆動車は2.4%増で、シェアはそれぞれ1.0%、0.2%だった。
新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均127.4グラムで、前年同月から2.8%減少した。
部門別ではスポーツ車が2.7%減少したものの、他はすべて増加した。
ブランド別でみても、ほとんどが増加。伸び率はジャガーで最も大きく、155.9%増の842台に拡大した。これにアルファロメオ(49.0%増の389台)、ホンダ(43.3%増の1,764台)が続く。
ドイツ車ではVWが0.6%減の5万5,472台に落ち込んだ以外はすべて増加した。アウディ(27.0%増の2万6,713台)、オペル(25.9%増の2万1,254台)、ミニ(22.6%増の3,789台)、BMW(14.8%増の2万1,146台)、フォード(13.9%増の1万9,164台)は2ケタ台の伸びを記録。ポルシェは7.8%増の2,818台、スマートは7.7%増の3,634台、メルセデスは5.6%増の2万5,064台だった。
ホンダ以外の日本車はスバルが32.7%増の495台、マツダが25.5%増の5,225台、スズキが23.3%増の2,476台、レクサスが12.3%増の137台と2ケタ増を記録し、日産(7.1%増の5,664台)、トヨタ(2.2%増の5,504台)、三菱(0.9%増の3,675台)も前年同月を上回った。
日本車以外の主な輸入ブランドはルノーが37.9%増の1万1,397台、起亜が24.2%増の5,415台、プジョーが21.2%増の5,603台、ランドローバーが20.0%増の1,982台、シトロエンが16.8%増の4,472台、ボルボが14.4%増の3,166台、DSが13.2%増の377台、ダチアが11.9%増の4,548台、フィアットが10.8%増の7,794台、現代が8.4%増の9,198台、シュコダが8.1%増の1万6,249台、セアトが5.7%増の8,556台。これまで急速に伸びていた韓国の双竜は1.7%増の291台と減速し、電気自動車のテスラは42.4%減の53台と大きく落ち込んだ。