ダイムラーが中国の合弁エンジン工場拡張へ

高級車大手の独ダイムラーと中国の北京汽車は13日北京で、戦略提携の深化に向けて契約を締結した。現地合弁会社北京ベンツ・オートモーティブ(BBAC)に40億人民元(5億ユーロ強)を投じてエンジン工場を拡張する。契約式典には同国を訪問中の独アンゲラ・メルケル首相と中国の李克強首相が臨席した。ダイムラーのフベルトゥス・トロスカ取締役(中国事業担当)は「現地生産は中国での持続的な成長と今後の成功のカギを握る」と述べ、今回の合意の意義を強調した。

BBACでは2005年からメルセデスベンツブランドの乗用車の生産を開始。13年にはエンジンの製造にも乗り出した。昨年のエンジン生産規模は約25万基で、BBACが手がける乗用車と、福建ベンツ(ダイムラーと福建省汽車工業、中華汽車の合弁)が手がけるバン向けに供給している。中国で昨年に販売したメルセデスベンツの約3分の2は現地生産車が占めた。

上部へスクロール