自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が17日発表した5月のグループ新車販売台数は87万1,500台で、前年同月を1.6%上回った。主力のVWブランド乗用車は0.7%減の49万5,900台とこれまでに引き続き振るわなかったものの、高級ブランドのアウディが6.7%増の16万4,100台と好調で、全体をけん引。大衆車ブランドのシュコダも4.5%増えて9万6,700台となった。セアトは0.2%増の3万8,100台、ポルシェは2.0%減の2万200台だった。
商用車ではスカニアが10.8%増の6,700台と2ケタ台の伸びを記録。VWブランド商用車も8.8%増の4万200台と好調だった。MANは9.7%減の8,500台へと落ち込んだ。
地域別でみると、中東欧が11.7%増の5万6,700台と大きく伸びた。これまで振るわなかったロシアも7.5%増の1万3,200台へと拡大している。西欧は3.4%増31万2,900台。アジア・太平洋は4.1%増の34万1,600台で、中国は4.9%増の31万1,600台だった。
北米は米国(9.5%減の5万2,300台)の不振が響き、3.7%減の8万3,400台へと縮小した。南米も20.4%減の3万8,100台と、これまでに引き続き大きく落ち込んだ。
1〜5月のグループ販売台数は423万3,500台で、前年同期を0.8%上回った。VWブランド乗用車(1.7%減の243万2,200台)が落ち込んだ以外はすべて増加。地域別でも北米と南米を除いて前年同期をすべて上回った。