VWグループ上期販売1.5%増に

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が27日発表した2016年上半期のグループ販売台数は前年同期比1.5%増の511万6,800台に拡大した。ベルギッシュ・グラートバッハ経済専門大学(FHDW)付属自動車研究センター(CAM)の調査によると、トヨタ自動車は同1%増加したものの499万台にとどまっており、VWは昨年に引き続き上半期世界1位となったもようだ。

VWグループの販売台数を地域別でみると、最大市場の中国で6.8%増の186万2,100台と好調だったほか、足元の欧州でも3.8%増の219万5,700台に拡大した。米国はディーゼル排ガス不正問題の影響もあり、7.2%減の27万3,800台に後退。南米は24.7%減の22万3,800台と大きく落ち込んだ。

主要ブランドではVWブランド乗用車(0.7%減の292万5,000台)と商用車のMAN(1.1%減の4万9,300台)を除いてすべて増加した。各ブランドの実績は乗用車のアウディが5.6%増の95万3,200台、シュコダが4.6%増の56万9,400台、ポルシェが3.5%増の11万8,000台、セアトが0.2%増の21万6,800台。商用車はスカニアが9.0%増の4万300台、VWブランド商用車が7.0%増の23万8,800台だった。

VWブランド乗用車は中国が7.3%増の139万2,300台と好調で、中東欧も6.2%増の10万7,100台へと拡大したものの、米国は14.6%減の14万9,000台に後退。南米は27.6%減の17万9,400台へと落ち込んだ。足元の西欧も0.8%減の78万4,200台と振るわない。ただ、6月に限ると、世界販売は前年同月比4.7%増の49万2,800万台へと拡大した。最大市場の中国で23.7%増の22万500台と大幅に伸びたことが大きい。

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