化学大手の独BASFが27日発表した2016年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は17億700万ユーロとなり、前年同期比で16%減少した。天然ガス販売・貯蔵事業の売却や基礎化学品の出荷価格下落が響いた格好で、純利益も14%減の10億9,200万ユーロへと落ち込んだ。
売上高は24%減の144億8,300万ユーロと大きく縮小した。減収24%の内訳をみると、事業整理が16%と最も大きく、出荷価格の低下も7%に上った。為替差損は3%。出荷量は売り上げを2%押し上げた。
EBIT(同)を部門別でみると、石油・天然ガスは事業売却と市場価格の下落を受けて78.2%減の9,400万ユーロへと激減。基礎化学品も14.8%減の4億6,700万ユーロと振るわなかった。食品・飼料産業向け製品や顔料を手がけるパフォーマンス製品は65.5%増の5億300万ユーロと好調で、機能性材料も自動車業界向けが好調で16.8%増の5億3,500万ユーロへと拡大した。