工作機械業界が好調、4-6月期受注14%増に

独工作機械工業会(VDW)が28日発表した独業界の2016年4-6月期(第2四半期)の新規受注高は前年同期比16%増と大きく伸びた。国内が19%増と好調だったほか、中国とメキシコの自動車関連のプロジェクトがけん引。ヴィルフリート・シェーファー事務局長は「年初の予想よりも大幅に良好に推移している」との見方を示した。

国外受注は14%増加した。ユーロ圏(ドイツを除く)が37%増と好調で、ユーロ圏外も10%伸びた。

1〜6月(上半期)の受注は前年同期比12%増で、内訳は国内が10%増、国外が13%増だった。国外は複合工作機械(MC)とフライス盤で大型受注が多く、全体が押し上げられた。

上半期の業界売上高は横ばいにとどまった。ただ、新規受注が好調で、受注残も7カ月を超えることから、下半期の受注が安定的に推移すれば今後は増加に転じるとみている。

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