製造業受注に勢いなく、6月は0.4%減少

ドイツ連邦経済省が5日発表した6月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.4%減となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。同指数は昨年末から1カ月おきに増加と減少を繰り返しており、同省は「上半期の製造業受注は全体的に勢いが弱かった」との見方を示した。

地域別でみると、これまで3カ月連続で増加し5月には4.1%拡大したユーロ圏(ドイツを除く)が8.5%減と大きく落ち込んだ。ユーロ圏外は3.8%増となり2カ月連続で拡大。国内も0.7%伸びた。

部門別では中間財、投資財、消費財がすべて後退した。投資財はユーロ圏が13.6%減と大幅に低下した影響で0.2%後退。ユーロ圏外(5.0%増)と国内(2.3%増)は好調だったものの、相殺できなかった。

中間財は0.7%減少した。ユーロ圏が2.7%落ち込んで足を強く引っ張った格好だ。

消費財も0.7%縮小した。国内が6.8%後退したことが響いた格好で、ユーロ圏外は8.2%増加。ユーロ圏も0.5%拡大した。

4-6月期(第2四半期)の製造業新規受注は前期(1-3月期)を実質0.5%下回った。ユーロ圏外が3.7%減少したためで、ユーロ圏と国内はそれぞれ2.2%、0.9%増加した。部門別では消費財が2.4%減、投資財が1.4%減、中間財が1.5%増だった。

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