独英取引所の合併計画、欧州委に承認申請

ドイツ取引所とロンドン証券取引所は25日、両社が合併して新会社を設立する計画の承認を欧州連合(EU)の欧州委員会に申請したと発表した。両社とも同計画に対する株主の承認を取り付けたことから、今後は当局の承認を得ることが課題となっている。欧州委は独禁審査を実施する。

欧州委はまず9月28日まで初期審査を実施。独禁法上の懸念がある場合はその後、本格的な調査を行う。本格調査が実施される場合、合併2社は欧州委の懸念を取り除くための提案を行い、承認獲得を目指すことになる。両社は同委が初期審査での承認を見送り、本格調査を実施すると予想している。

合併計画を実現するためにはドイツ取引所の地元ヘッセン州の証券監督局からも承認を得なければならない。ロイター通信によると、同監督局は欧州委の決定後に承認の是非を決める考えという。両社は来年上半期の合併手続き完了を目指している。