BMWなど独高級車3社と世界の通信機器・半導体大手5社は27日、次世代移動通信(5G)の実現に向けて国際団体「5G自動車協会(5GAA)」を設立した。車車間・路車間通信(V2X)を利用した自動運転を実用化するためには大量のデータを瞬時に交換できる通信網が必要となることから、関連業界の企業が協力してソリューションの開発や標準化に取り組む。5GAAは加盟企業を増やし、世界レベルで5G実現を加速する考えだ。
5GAAの設立メンバーは独自動車大手のBMW、アウディ、ダイムラー、通信ネットワーク機器大手のエリクソン(スウェーデン)、ノキア(フィンランド)、華為技術(中国)、半導体大手の米インテル、クアルコムの8社。同協会は今後、5G実用化の技術的な課題を明確化したうえでパイロットプロジェクトを行い、規格に関する法律策定に働きかけていく。
5Gはデータ送信速度が4G(LTE)の10倍に上り、待ち時間なしにデータを送受信できる。