卸売物価の下げ幅0.3%まで縮小

ドイツ連邦統計局が12日発表した9月の卸売物価指数は前年同月比0.3%減となり、これまでに引き続き低下したものの、下げ幅は前月の1.2%から0.9ポイント縮小した。直近のピークである4月(2.7%)に比べると2.4ポイントも狭まっている。卸売物価は前月比では0.4%増となり、2カ月ぶりに拡大した。

前年同月比の下落率が大きく縮小したのは、卸売物価の最大の押し下げ要因である石炭・石油製品の低下幅が前月の12.0%から5.9%へと縮まったためだ。動物は14.3%増となり物価水準を強く押し上げた。主要製品ではこのほか、たばこ(3.9%増)、鉱石・金属(1.4%増)で価格が上昇した。

下げ幅が特に大きかったのは化学製品で、前年同月を6.8%下回った。穀物・葉たばこ・種子・飼料(5.9%減)、スクラップ・リサイクリング材料(4.1%減)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(2.5%減)、果物・野菜・じゃがいも(0.6%減)も低下した。

卸売物価の前月比の変動率が大きかったのは石炭・石油製品で、3.6%上昇した。動物も2.0%高くなっている。化学製品は0.1%増で、鉱石・金属は0.8%低下した。

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