ミュンヘン再保険など欧州の保険大手5社は19日、分散型ネットワーク技術「ブロックチェーン」を保険業界で実用化するための推進団体B3i(ブロックチェーン・インシュアランス・インダストリー・イニシアチブ)を設立したと発表した。文書作成や管理費用を大幅に削減するとともに、再検証性の高い環境下で情報と資金の流れを加速し、顧客に迅速、快適、安全なサービスを提供できるようにする考え。ブロックチェーンの業界標準を作り出すことを目指しており、他の企業にも参加を呼びかけていく。
B3iの設立メンバーはミュンヘン再保険とアリアンツ、スイス・リー、チューリッヒ保険、エイゴンの5社。ブロックチェーン利用の可能性を単独で模索するよりも共同で行った方が、業界に幅広く浸透するソリューションを開発できると考え手を組んだ。保険業界全体で効率性が高まるかどうかを検証していく。