VWが従業員1万人以上を削減へ

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)はグループの従業員を長期的に1万人以上、削減する見通しだ。カールハインツ・ブレシング取締役(人事担当)が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、電気自動車(EV)の生産増に伴う措置と説明した。ディーゼル車排ガス不正問題でコスト削減圧力が強まったこととは無関係と強調している。

ブレシング取締役はEVの部品点数がエンジン車に比べて少ないことを指摘。グループ生産に占めるEVの比率が高まるにつれて、生産工程で必要とする従業員数は少なくなると述べた。人員削減は整理解雇を行わずに進めるとしている。

VWグループの従業員数は世界全体で約60万人に上る。