独銀2位のコメルツ銀行が4日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の最終損益は2億8,800万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億3,500万ユーロ)から大きく悪化した。組織再編に伴い評価損6億2,700万ユーロを計上したことが響いた格好。リストラ費5,700万ユーロも赤字幅の拡大につながった。
営業利益は4億2,900万ユーロで、前年同期を5.1%下回った。貸倒引当金の増加(88.4%増の2億7,500万ユーロ)や手数料収入の減少(5.8%減の7億7,700万ユーロ)で水準が押し下げられた。
9月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は11.8%で、6月末の11.5%からやや改善した。バランスシート上のリスク資産を圧縮したため。年末にはさらに約12%へと引き上げる考えだ。
1-9月期の純損益は9,600万ユーロの黒字となり、少額ながら利益を計上した。16年12月期でも黒字を確保するとしている。