保険大手の独アリアンツが11日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益は28億9,800万ユーロとなり、前年同期を18.2%上回った。生保部門が特に好調で全体をけん引。純利益は36.5%増の18億5,500万ユーロへと拡大した。
生保の営業利益は11億2,900万ユーロで、53.0%増加した。米国とフランスでの資金運用が好調だったことが大きい。比較対象の15年7-9月期は韓国事業の不振が足を強く引っ張っており、その反動もプラスに働いた格好だ。
損保部門の営業利益は14億1,000万ユーロで、4.3%増加した。大規模な災害が比較的少なかったことから、増益を確保した。
資産運用部門は0.5%増の6億400万ユーロと小幅な伸びにとどまった。ただ、これまで業績の足かせとなってきた米子会社ピムコで顧客資金の純流失が13四半期(3年3カ月)ぶりに止まっており、ようやく薄日が差してきたもようだ。