製造業受注2年3カ月来の大きな伸びに

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した10月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比4.9%増となり、2014年7月以来の大きな伸びを記録した。大型受注の割合は例年を下回ったものの、投資財が大幅に伸びて全体をけん引した格好。経済省は季節要因・営業日数調整値データを過大評価することはできないとただし書きしたうえで、需要の拡大と景況感の改善を指摘し、「製造業の景気は最終四半期(10〜12月)に勢いが強まる」との見方を示した。

投資財の新規受注は7.2%増加した。自動車・自動車部品が10.5%増と特に大きく拡大。ユーロ圏外と国内では投資財の伸び率がそれぞれ9.0%、7.7%に上った。

中間財は国内(5.2%増)がけん引車となり1.8%増加。消費財も0.5%拡大した。

新規受注を地域別でみると、国内とユーロ圏外がそれぞれ6.3%増加。ユーロ圏(ドイツを除く)は横ばいにとどまった。

特殊要因による数値のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、9〜10月は前の期の7〜8月を実質2.5%上回った。ユーロ圏外が4.3%増加。国内も3.4%伸びた。部門別では中間財が2.7%増、投資財が2.5%増、消費財が2.2%増だった。

上部へスクロール