流通大手の独メトロは24日、ミャンマー市場への進出計画を発表した。シンガポールで上場しミャンマーで不動産事業などを手がけるヨマ・ストラテジック・ホールディングスと合弁会社メトロ・ホールセール・ミャンマーを設立。事業者向けの食品販売事業を展開していく。新会社の出資比率はメトロが85%、ヨマが15%となっている。
第一弾としてティラワ経済特別区(SEZ)に配達用の倉庫を建設し、来年初頭から営業を開始する。メトロはミャンマーで顧客来店型の事業でなく、商品をホテルやレストラン、小売店などに届ける配達型の事業モデルを採用する。
同国のホテルやレストランは現在、食品を様々なルートから調達しており、これに手間をとられている。メトロは計3,300種類以上の商品を一手に供給することで顧客の負担を軽減する考えだ。
同社は品質やサプライチェーン管理のノウハウをミャンマーに持ち込む考えで、食品の品質を高めるために農家向けの研修も実施する。