輸出高が1年7カ月ぶりの増加幅に、1月は約12%

ドイツ連邦統計局が10日発表した1月の輸出高(暫定値)は前年同月比11.8%増の989億ユーロとなり、2015年6月以来(1年7カ月ぶり)の大きな伸びを記録した。欧州連合(EU)域外向けが17.7%増の401億ユーロと特に好調で、全体が強く押し上げられた格好だ。ユーロ加盟国向けは8.4%増の371億ユーロ、EUのユーロ非加盟国向けは7.3%増の217億ユーロだった。

輸入高は11.7%増の840億ユーロで、11年9月以来(5年4カ月ぶり)の高い伸びとなった。EUのユーロ非加盟(15.6%増の175億ユーロ)とEU域外(12.4%増の301億ユーロ)からが2ケタ増となり、全体をけん引。ユーロ加盟国からも9.3%増の364億ユーロと好調だった。貿易収支は148億ユーロの黒字で、黒字幅は前年同月の132億ユーロから12.1%増加した。

経常収支は128億ユーロの黒字となったものの、黒字幅は前年同月の146億ユーロから12.3%縮小した。居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の提供に係る収支状況を示す第二次所得収支で赤字幅が23億ユーロから約3倍の68億ユーロへと拡大したことが響いた。対外金融債権・債務から生じる利子・配当金などの収支状況を示す第一次所得収支では黒字幅が45億ユーロから58億ユーロへと拡大した。