製造業受注2月は回復、3.4%増に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した2月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.4%増となり、同6.8%減となった前月から改善した。増加は2カ月ぶり。経済省は1月時点の受注残が5.2カ月に上るほか、製造業の景況感が良好なことを踏まえ、業界の景気は今後も緩やかに拡大していくとの見方を示した。

新規受注の伸び率が最も大きかった地域は国内で、8.1%に達した。ユーロ圏外も1.6%増加。ユーロ圏(ドイツを除く)は2.4%減少した。

部門別でみると、中間財が8.5%増と特に大きく伸びた。国内が13.6%拡大。ユーロ圏外とユーロ圏もそれぞれ4.8%、1.4%増加した。

投資財は0.3%増加した。国内が4.2%拡大。ユーロ圏外も0.2%伸びた。ユーロ圏は5.7%減となり2カ月連続で大きく落ち込んだ(前々月の昨年12月は14.7%増)。

消費財は2.7%増で、内訳はユーロ圏外が5.0%増、ユーロ圏が3.0%増、国内が0.6%増だった。

特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較を見ると、1〜2月は前期の昨年11〜12月を2.4%下回った。国内と国外がともに同程度の下落幅になったという。

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