生産者物価の上げ幅、3月は横ばいの3.1%に

ドイツ連邦統計局が20日発表した3月の生産者物価指数は前年同月を3.1%上回り、前月と同じ高い上昇率となった。同物価の上昇は5カ月連続。エネルギーがプラス4.5%となり、全体が強く押し上げられた格好で、エネルギーを除いたベースでは上げ幅が2.6%だった。

エネルギーで上昇率が特に大きかったのは石油製品で、16.2%を記録。液化石油ガスでは59.9%に達した。暖房用灯油は27.0%、軽油は13.5%、ガソリンは11.3%だった。

電力は同8.5%。特別契約顧客向けが9.1%に上ったのに対し、一般世帯向けは1.4%にとどまった。

天然ガスは7.2%低下した。産業用は下落幅が2.0%だった。

中間財は3.9%上昇した。金属の上げ幅が12.3%と大きく、鉄筋と圧延鋼ではそれぞれ29.8%、19.4%に達した。化学基礎原料も7.1%上昇し、3カ月連続で前年同月を上回った。窒素化合物と穀物粉は各4.2%、3.5%の幅で低下した。

非耐久消費財は2.7%の上昇で、食料品は同4.0%に上った。特にバター(上昇率52.8%)、砂糖(同11.6%)、家禽を除く食肉(9.5%)、コーヒー(5.2%)で上げ幅が大きかった。

耐久消費財と投資財はそれぞれ1.2%、1.0%の上昇だった。

3月の生産者物価は前月比では横ばいにとどまった。エネルギーは0.6%下落しており、エネルギーを除いたベースでは0.3%上昇した。

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