自動車大手ダイムラーが利益見通し引き上げ、1-3期の純利益は2 倍に

高級車大手の独ダイムラーは26日の決算発表で2017年12月期の営業利益(EBIT)見通しを上方修正した。1-3月期(第1四半期)の業績が好調だったうえ、主力の乗用車部門で今後の見通しも明るいためで、「前期をやや上回る」としていた従来予測を「大幅に上回る」へと引き上げた。メディア報道によると、これは10%超の増益を意味するという。

1-3月期のEBITは前年同期比87%増の40億800万ユーロと大幅に拡大した。業績好調や為替差益のほか、保有株の評価益と不動産売却で水準が押し上げられた格好。保有株の評価益は地図サービスのヒアで1億8,300万ユーロ、中国自動車大手・北京汽車で2億4,000万ユーロに上った。

株主帰属の純利益は27億600万ユーロで、前年同期(13億5,300万ユーロ)から倍増。売上高は11%増の387億7,600万ユーロに拡大した。

乗用車部門の売上高は10%増えて227億2,300万ユーロとなった。EBITは60%増の22億3,400万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の7.0%から9.8%へと上昇した。特別要因を除いたベースでは同9.0%だった。

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