市場調査大手GfKが27日発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は10.2となり、4月の確定値(9.8)から0.4ポイント上昇した。同指数の上昇は3カ月ぶり。景気の見通しと所得の見通しが大幅に改善し、全体が強く押し上げられた格好だ。
景気の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を12.4ポイント上回る30.5となり、1年11カ月来の高水準に達した。同指数の上昇は2カ月連続。景気の緩やかな拡大が今後も続く見通しが高まっていることが反映された。
所得の見通しに関する4月の指数(同)も14.1ポイント増の57.5と大幅に上昇し、3カ月ぶりに好転した。インフレ率の低下で購買力が高まったことが大きい。
こうした状況を反映し、高額商品の購入意欲に関する4月の指数(同)も4.7ポイント増の60.2に達し、1年11カ月来の高水準を記録した。