ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が8日発表した3月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.0%増となり、2カ月連続で拡大した。国外受注が4.8%増と好調で全体が押し上げられた格好。国内は7.9%増となった前月の反動で3.8%落ち込んだ。
国外はユーロ圏(ドイツを除く)が6.8%増加。ユーロ圏外も3.5%伸びた。
部門別では消費財の伸び率が最も大きく、5.5%に達した。ユーロ圏が20.5%増と大幅に伸びたことが大きい。
投資財も3.7%増と好調だった。ユーロ圏とユーロ圏外がそれぞれ7.0%、6.4%増加。国内(1.1%減)の不振が相殺された。
中間財は3.7%落ち込んだ。ユーロ圏は3.0%増加したものの、国内が7.1%減、ユーロ圏外が2.2%減と振るわなかった。
1〜3月(第1四半期)の新規受注は前期を実質1.0%下回った。比較対象の前年10〜12月は同4.3%増と大きく伸びており、その反動が出た格好だ。経済省は企業景況感が好調なことを踏まえ、製造業の景気は良好だとの見方を示した。