ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した4月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.1%減となり、3カ月ぶりに落ち込んだ。比較対象の3月に比べて大型受注の割合が小さかったことが響いた格好で、大型受注の影響を除いたベースでは横ばいを保った。
地域別ではユーロ圏外が4.8%減と特に大きく落ち込んだ。ユーロ圏(ドイツを除く)は1.4%減、国内は0.2%減だった。
部門別では投資財が3.6%減と大きく後退した。ユーロ圏外で7.7%縮小したことが響いた。消費財は0.8%減、中間財は0.1%増だった。
製造業新規受注を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、3〜4月は前の期の1〜2月を実質1.8%上回った。経済省は製造業の生産・売上で増加傾向が続いているほか、企業景況感も良好なことを指摘。業界の緩やかな景気拡大は今後も続くとの見方を示した。