ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が8日発表した4月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.8%増となり、2カ月ぶりに拡大へと転じた。エネルギー業が5.7%増と大きく伸びて、全体を押し上げた格好。建設業は0.1%落ち込んだ。
製造業は0.8%増となり、4カ月連続で拡大した。中間財が1.0%、投資財が0.3%の幅で増加。消費財は0.7%減少した。
鉱工業生産を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、3〜4月は前の期の1〜2月を実質1.3%上回った。建設業が5.6%、製造業が0.9%増加した。経済省は業界受注と売り上げが堅調なうえ、企業景況感も良好なことを踏まえ、製造業と建設業で景気の拡大は今後も続くとの見方を示した。