自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が19日発表した1-6月期(上半期)のグループ販売台数は515万5,600台となり、前年同期比で0.8%増加した。アジア太平洋が2.7%減の198万6,200台と振るわなかったものの、その他の主要地域が好調で、かろうじて前年同期を上回った。6月の販売台数は前年同月比4.2%増の92万700台だった。
上半期の伸び率が最も大きかった地域は中東欧で、12.9%増の36万6,000台を記録。ロシアは9.5%増えて8万5,800台となった。南米も11.4%増の24万8,300台と2ケタ台の伸びを確保した。北米は3.9%増の46万1,400台で、主力の米国は7.2%増の29万3,400台へと拡大した。足元の西欧は1.8%増の190万5,800台だった。
アジア太平洋最大の市場である中国は182万6,000台で、1.9%減少した。
主要ブランドでは中国販売不振の直撃を受けた高級車アウディ(4.7%減の90万9,000台)を除いてすべて増加した。伸び率が最も大きかったのはセアトで13.7%増の24万6,500台を記録。ポルシェも7.2%増の12万6,500台と好調だった。シュコダは2.8%増の58万5,000台で、主力のVWブランド乗用車は0.3%増の293万5,100台と小幅な伸びにとどまった。
商用車はスカニアが8.2%増の4万3,600台、MANが6.9%増の5万2,700台、VWブランド商用車が5.0%増の24万9,800台だった。