生産者物価の上げ幅2カ月連続縮小、6月は2.4%に

ドイツ連邦統計局が20日発表した6月の生産者物価指数は前年同月比2.4%増となり、上げ幅は2カ月連続で縮小した。エネルギーの上昇率が1.6%にとどまったことが反映された格好で、エネルギーを除いた同物価の上昇率は2.5%に上った。

生産者物価を最も強く押し上げたのは全体の31%強を占める中間財で、前年同月を3.2%上回った。金属が9.0%上昇、圧延鋼は11.5%高くなった。鉄筋は9.7%下落している。化学基礎原料は6.3%上昇した。

エネルギーでは電力が4.3%上昇したのに対し、天然ガスは6.1%下落した。石油製品はプラス1.6%。液化ガスが20.2%増、ケロシンが13.0%増と大幅に上昇したものの、ガソリンはプラス0.1%、軽油はマイナス0.1%、灯油はマイナス0.4%と低迷した。

非耐久消費財はプラス3.9%となり、計5部門のなかで上げ幅が最も大きかった。食料品が5.9%上昇。バターは97.9%増とほぼ2倍に高騰した。このほか牛乳(+25.4%)、家禽を除く食肉(+12.2%)、砂糖(+10.8%)で上昇率が大きかった。

耐久消費財と投資財はそれぞれ1.0%の上昇だった。

生産者物価は前月比では変動がなかった。部門別では非耐久消費財がプラス0.4%、耐久消費財と投資財、エネルギーがプラスマイナス0%、中間財がマイナス0.2%だった。

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