市場調査大手のGfKが27日発表したドイツ消費者景況感指数の8月向け予測値は7月の確定値(10.6)を0.2ポイント上回る10.8となり、4カ月連続で上昇した。景気の見通しと所得の見通しが改善し、全体が押し上げられた格好だ。
景気の見通しに関する7月の指数(8月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を3.3ポイント上回る44.6となり、3年来の高水準に達した。同指数の改善は5カ月連続。GfKは「消費者は景気のギアが年内にさらに一段上がるとみている」との見解を示した。
所得の見通しに関する7月の指数(同)も0.7ポイント増の60.9へと上昇し、1991年の調査開始後の最高を2カ月連続で更新した。同指数の改善は4カ月連続。雇用の安定が背景にある。
高額商品の購入意欲に関する7月の指数(同)は3.1ポイント減の54.8へと低下したものの、水準自体は依然として極めて高く、消費意欲は衰えていない。