独北部ニーダーザクセン州のシュテファン・ヴァイル首相(社会民主党=SPD)は4日、州議会を早期に解散し選挙を前倒しする考えを表明した。同州の連立与党であるSPDと緑の党が議員の離党により過半数議席を喪失したためで、来年1月に予定していた総選挙を今秋へと繰り上げて実施する。
緑の党のエルケ・トヴェステン州議会議員は同日、緑の党を離党し、同州の野党であるキリスト教民主同盟(CDU)に入党する意向を表明した。これにより与党の議席数は69から68へと減少。過半数ライン(69)を割り込んだ。
野党CDUと自由民主党(FDP)は当初、連邦議会(下院)と同じ9月24日に選挙を行うよう要求した。だが、選挙を解散から2カ月以内に実施することは州憲法に抵触することから、ヴァイル首相は選挙管理委員会の意見を踏まえて7日、秋休み明けの10月15日に実施することを明らかにした。