鉱工業減速、6〜7月の生産高−0.5%に

ドイツ連邦経済省が統計局のデータをもとに7日発表した7月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比横ばいにとどまった。6月は同1.1%減で、特殊要因による統計上のブレが小さい6〜7月も前期(4〜5月)比で実質0.5%低下。経済省は「製造業の景気は好調を保つものの、下半期は拡大のテンポが鈍る可能性がある」との見方を示した。

7月の鉱工業生産を部門別でみると、エネルギーが4.7%減と大幅に落ち込み、2カ月連続で低下した。建設は0.5%増。製造は0.3%増で、内訳は中間財が1.4%増、投資財が0.3%減、消費財が0.3%減だった。

経済省は製造業生産が2月に金融・経済危機前の2008年の水準を超え、5月には過去最高を記録したものの、6月以降は減少していると指摘した。

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