製造業受注2カ月ぶり増加、8月は+3.6%に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した8月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比3.6%増となり、2カ月ぶりに拡大した。大型受注の割合は平均を下回ったものの、ユーロ圏外からの受注が7.7%増と大きく伸びて全体をけん引。国内も2.7%増と好調だった。ユーロ圏は1.0%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。

部門別では中間財の伸び率が最も大きく、6.7%に上った。ユーロ圏外が9.7%増加。国内とユーロ圏もそれぞれ6.6%、3.6%拡大した。

消費財も4.8%増と増加幅が大きかった。ユーロ圏外が9.3%、国内が5.9%拡大。ユーロ圏は1.3%減少した。

投資財は1.6%増加した。ユーロ圏外が6.9%増と大きく拡大したことが大きい。国内とユーロ圏は各1.3%、4.1%縮小した。

製造業新規受注を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、7〜8月は前の期の5〜6月を実質1.8%上回った。大型受注の影響を除いたベースでは増加幅が2.9%に上る。

7〜8月の受注はすべての部門で増加。中間財は4.2%の高い伸びを記録した。投資財は0.6%増、消費財は0.2%増だった。

経済省は高水準にある新規受注が一段と高まったうえ、製造業の景況感がこれまでに引き続き良好なことを踏まえ、業界の堅調な景気拡大は今後も続くとの見方を示した。

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