BASFが2ケタ増益に、基礎化学品がけん引

化学大手の独BASFが24日発表した7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBIT、特別項目を除く)は前年同期比16%増の17億6,000万ユーロと大幅に拡大した。基礎化学品部門が好調で全体をけん引。売上高も9%増えて152億5,500万ユーロとなった。株主帰属の純利益は50%増の13億3,600万ユーロだった。

基礎化学部門の売上高は25%増の40億2,300万ユーロに拡大した。販売量の増加と販売価格の上昇が反映された格好で、EBIT(同)は126%増えて11億200万ユーロに達した。

その他の化学関連部門はすべて減益となった。基礎化学品の調達コスト上昇が響いたため。農業化学部門はブラジル市場の低迷が打撃となった。

石油・天然ガス部門は販売価格の上昇を受けて売上高が20%増の7億3,900万ユーロと好調だったものの、EBIT(同)は7%減の1億8,000万ユーロと振るわなかった。比較対象の2016年第3四半期は契約見直しに伴う特別収入で水準が押し上げられており、その反動が出た格好だ。

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