ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した9月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.0%増となり、2カ月連続で拡大した。大型受注の割合は平均を下回ったものの、投資財部門が大幅に伸びて全体が押し上げられた格好だ。
地域別ではユーロ圏(ドイツを除く)が6.3%増と大きく拡大した。国内は0.1%減。ユーロ圏外は7.9%増となった前月の反動で1.0%落ち込んだ。
投資財は4.9%増となり、2カ月連続で拡大した。ユーロ圏が14.1%拡大。国内とユーロ圏外もそれぞれ5.2%、0.4%伸びた。
中間財は4.0%落ち込んだ。国内が5.0%、ユーロ圏外が4.7%減少。ユーロ圏も1.0%縮小した。
消費財は2.8%減で、内訳はユーロ圏が5.4%減、国内が2.6%減、ユーロ圏外が1.0%減だった。
製造業新規受注を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、8〜9月は前の期の6〜7月を実質4.3%上回った。中間財が5.1%増加。投資財と消費財も各4.1%、3.1%伸びた。大型受注の影響を除いたベースでは増加幅が3.8%だった。
経済省は高水準にある新規受注が一段と拡大したほか、製造業の景況感が改善していることを指摘。業界の景気拡大は今後も続くとの見方を示した。