企業景況感2カ月連続で記録更新、18年GDPは2.3 %増加見通し

Ifo経済研究所が24日発表した11月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月を0.7ポイント上回る117.5となり、2カ月連続で過去最高を更新した。現状判断指数はやや落ち込んだものの、と今後6カ月の見通しを示す期待指数が大きく上昇し、全体を押し上げた。Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済は好景気に向かっている」と述べたうえで、国内総生産(GDP)の実質成長率が第4四半期は前期比0.7%となり、2017年全体では前年比2.3%に達するとの予測を明らかにした。

期待指数は1.8ポイント増の111.0へと上昇した。現状判断指数は124.4で、0.4ポイント下落した。

部門別でみると、製造業では景況感指数が過去最高を記録した。期待指数が大きく上昇。現状判断はやや落ち込んだものの、高い水準を維持した。値上げを検討する企業が増えている。

卸売業では現状判断と期待指数がともに上昇し、景況感指数は過去最高をわずかに下回る高い水準へと達した。小売業では現状判断と期待指数が下落した。

建設業では両指数がわずかに落ち込んだ。水準自体は高い。

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