ドイツ連邦統計局が13日発表した11月の卸売物価指数は前年同月比3.3%増となり、上げ幅は2カ月ぶりに拡大した。最大の押し上げ要因は石炭・石油製品で、9.5%の伸びを記録した。
上げ幅が特に大きかったのはスクラップ・リサイクル材料で、15.5%に達した。牛乳・乳製品・卵・食用油脂(同11.1%)、鉱石・金属(8.5%)、化学製品(8.5%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(4.9%)も大きく上昇した。情報機器(周辺機器を含む)は0.6%落ち込んだ。
卸売物価指数は前月比では0.5%増加した。石炭・石油製品が4.1%上昇。鉱石・金属と化学製品もそれぞれ0.8%、0.7%高くなった。牛乳・乳製品・卵・食用油脂は0.5%減となり、1年5カ月ぶりに落ち込んだ。高騰が続いたバターの価格が下落へと転じたことが大きい。スクラップ・リサイクル材料も1.1%低下した。