ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が8日発表した2017年11月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比0.4%減となり、過去最高となった前月をやや下回った。受注減は4カ月ぶり。大型受注が少なかったことが響いた格好で、大型受注を除いたベースでは1.8%増加した。経済省は17年下半期の受注が全般的に好調だったことを踏まえ、今年初の製造業の景気は力強く拡大するとの見方を示した。
11月の製造業受注を部門別でみると、投資財が2.3%減少して足を強く引っ張った。ユーロ圏外が5.1%落ち込んだことが響いた格好。国内は0.4%減、ユーロ圏(ドイツを除く)は0.2%増だった。
消費財は3.2%増加した。ユーロ圏外と国内がそれぞれ6.3%、4.0%拡大。ユーロ圏は1.2%減だった。
中間材も2.0%増えた。ユーロ圏外が8.1%、ユーロ圏が2.2%増加。国内は0.9%落ち込んだ。
製造業受注を特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、9〜11月は前の期の6〜8月を実質4.2%上回った。投資財がけん引。その他の部門も増加した。地域別では国外の伸びが大きかった。