Ifo経済研究所が25日発表した1月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月比0.4ポイント増の117.6となり、昨年11月に記録した過去最高と同じ水準に達した。今後6カ月の見通しを示す期待指数は低下したものの、現状判断指数が大きく上昇し、全体が押し上げられた格好だ。Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済は勢いよく新年のスタートを切った」との見方を示した。
現状判断指数は2.2ポイント増の127.7となり、過去最高を更新した。小売業を除く3部門すべてで数値が改善したことが大きい。期待指数は1.0ポイント減の108.4で、2カ月連続の後退となった。
部門別でみると、製造業は現状判断が良好だったことから景況感が過去最高を記録した。工場稼働率は前月から0.6ポイント増の87.9%へと達し、長年の平均である83.7%を大きく上回った。期待指数はやや低下した。
卸売業は現状判断と期待指数がともに上昇。小売業は現状判断がやや悪化、期待指数がやや改善だった。
建設業では現状判断が過去最高を更新したものの、期待指数は大きく低下。景況感はやや下落した。