ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した2017年12月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.8%増となり、4カ月来の高い伸びを記録した。大型受注の規模が例年を大幅に上回ったことが大きく、大型受注を除いたベースでは増加幅が0.8%だった。
地域別ではユーロ圏(ドイツを除く)が11.2%増えて全体をけん引。ユーロ圏外は2.7%増、国内は0.7%増だった。
部門別では投資財の伸び率が最も大きく、5.7%に上った。ユーロ圏が18.5%増と大幅に拡大。ユーロ圏外も4.0%伸びた。国内は横ばいだった。
中間材も2.4%増えた。内訳は国内が3.1%増、ユーロ圏が2.3%増、ユーロ圏外が1.5%増。
消費財は5.1%減と大幅に落ち込んだ。ユーロ圏外が6.5%、国内が5.1%それぞれ減少したことが響いた。ユーロ圏は1.8%増加した。
特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較で製造業新規受注をみると、10〜12月は前期の7〜9月を実質4.2%上回った。ユーロ圏が好調で、国外が5.9%拡大。国内も1.7%増えた。
経済省は企業の受注が好調で景況感も良好なことを指摘。「独製造業は力強く2018年のスタートを切った」との見方を示した。