自動車世界最大手のフォルクスワーゲン(VW)が15日発表した5月のグループ販売台数は前年同月比6.1%増の95万3,400台となり、これまでに引き続き拡大した。新モデル攻勢が奏功した格好で、北米を除くすべての主要地域で販売が増加。主要ブランドも軒並み拡大した。
伸び率が最も大きかった地域は南米で、19.0%増の5万1,700台へと伸びた。主力市場のブラジルが28.1%増の3万2,900台と好調だったことが大きい。
アジア太平洋も7.5%増の37万400台と平均を上回る伸びを記録した。中国は6.6%増の34万700台だった。
中東欧は7.3%増の7万600台。有力市場ロシアが20.0%増の1万8,500台と大きく伸び、全体を強く押し上げた。西欧は34万5,800台で5.5%増加した。
北米は1.5%減の8万3,000台とやや落ち込んだ。ただ、同地最大の米国は2.7%増の5万5,800台へと拡大している。
ブランド別でみると、乗用車のセアト(15.5%増の4万9,200台)とシュコダ(13.4%増の11万2,400台)、商用車のMAN(13.0%増の1万800台)、VWブランド商用車(12.7%増の4万8,600台)で2ケタ台の伸びを記録。VWブランド乗用車は5.1%増の53万9,700台、ポルシェは4.3%増の2万3,200台、アウディは0.7%増の16万600台、商用車のスカニアは2.7%増の7,900台だった。
1〜5月のグループ販売台数は456万400台で、前年同期を7.7%上回った。南米が13.5%、アジア太平洋が11.1%、中東欧が9.8%増加。西欧と北米もそれぞれ4.7%、1.7%伸びた。
ブランド別ではMAN(23.9%増)、セアト(18.5%増)、シュコダ(11.7%増)が2ケタ台の伸びを記録。その他の主要ブランドもすべて増加した。VWブランド乗用車は6.7%増、アウディは6.4%増だった。