半導体のダイアログが米社買収を断念

独英資本の半導体大手ダイアログ・セミコンダクターは7月31日、米同業シナプティクスの買収に向けた交渉を打ち切ったと発表した。理由は明らかにしていない。ロイター通信が内部情報として報じたところによると、買収提示額が低すぎたもようだ。

ダイアログは6月、シナプティクスの買収に向けて交渉と資産査定(デューデリジェンス)を行っていると発表した。買収によりモノのインターネット(IoT)分野で成長を加速するとともに、携帯電話機向け半導体で競争力を高めることが狙いだと説明していた。米IT大手アップルへの高い依存度を引き下げる狙いもあったとみられる。