輸入物価の上げ幅一段と拡大、7月は5%に

ドイツ連邦統計局が30日発表した7月の輸入物価指数は前年同月比5.0%増となり、昨年4月以来(15カ月ぶり)の高い伸びを記録した。上げ幅の拡大は5カ月連続。エネルギーが37.9%上昇したことが大きく、エネルギーを除いた輸入物価は1.4%増にとどまった。

エネルギーでは原油と石油製品、電力の上げ幅が特に大きく、それぞれ49.9%、39.2%、44.9%に達した。天然ガスは同26.3%、石炭は11.2%だった。

中間材は3.5%高くなった。リグニン・セルロースが18.7%、鉄鉱石が15.5%、粗鋼・鉄鋼・鉄合金が12.9%、非鉄金属鉱石と非鉄金属が各5.5%上昇。電子部品は8.4%低下した。

投資財は0.1%上昇した。自動車が0.7%増、機械が0.4%増と投資財の平均を上回る伸びを記録。電子記録媒体は13.1%下落した。

消費財は0.3%減で、下げ幅は耐久消費財で0.3%、非耐久消費財で0.2%に上った。

農産物は2.7%下落した。特にコーヒー生豆(18.1%減)、天然ゴム(15.6%減)で下げ幅が大きい。仁果類・核果類は19.8%、生カカオは6.7%上昇した。

7月の輸入物価指数は前月比では0.2%減となり、5カ月ぶりに落ち込んだ。エネルギーは0.9%上昇しており、エネルギーを除いたベースでは0.3%減だった。エネルギーでは電力が14.7%増、石炭が4.1%増と上げ幅が大きく、天然ガスは同0.7%、石油製品は0.6%、原油は0.4%にとどまった。

7月の輸出物価指数は前年同月比が1.9%上昇。前月比は横ばいだった。

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