特殊化学大手の独エボニックは31日、米カンザス州ガリナにある工場を投資会社パーミラに売却することで合意したと発表した。成長事業に経営資源を集中する戦略を受けた措置。取引金額は千万ユーロのケタ台の後半。取引の成立には複数の国の独禁当局の承認が必要としている。
ガリナ工場では農業化学品の前駆物質を生産している。従業員数は約120人。
パーミラはファイケミカル製造の独CABBグループを傘下に持っており、今後はガリナ工場とCABBの戦略協業を通して欧州、米国で製品・サービスの幅を拡充する考えだ。
CABBはフランクフルト近郊のズルツバッハに本社を置く企業。従業員数は約1,000人、売上高は約4億5,000万ユーロに上る。