7月機械業界受注3%増加、国内・ユーロ圏がけん引

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が5日発表した独業界の7月の新規受注高は前年同月比で実質3%増加し、2カ月連続で拡大した。国内とユーロ圏(ドイツを除く)がともに9%増えて全体をけん引。3%減となったユーロ圏外の不振が相殺された。国外全体では1%の増加だった。

ユーロ圏外の受注が減少したことについてVDMAのエコノミストは、比較対象の2017年7月は大型受注で水準が押し上げられておりその反動が大きいと指摘。また、米トランプ政権の保護主義政策に起因する通商摩擦や、英国が新たな通商協定を締結しない状態で欧州連合(EU)から離脱するリスクが高まっていることを受けて、機械調達を見合わせる動きが広がっていることを強調した。

特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、5〜7月の新規受注高は前年同期を実質5%上回った。国内が7%、国外が4%の幅で増加。国外の内訳はユーロ圏が1%増、ユーロ圏外が5%増だった。