独化学工業会(VCI)が7日発表した独化学・製薬業界の4-6月期(第2四半期)の売上高は営業日数・季節要因調整後の実質で前期を0.1%下回った。国外売上は0.3%増加したものの、国内が0.8%減少して足を引っ張った格好。VCIのクルト・ボック会長は、売り上げと工場稼働率はこれまでに引き続き高い水準にあるとしながらも、各種のデータを踏まえると下半期は需要が後退する公算が高いとの見方を示した。米国と中国の通商摩擦や、英国が新たな通商協定を締結せずに欧州連合(EU)から離脱する懸念が大きなリスク要因となっており、特に輸出見通しが悪化している。
4-6月期の業界生産高は前期比で実質1.2%増加した。原料の石油価格が上昇したことから、出荷価格も平均0.6%高くなった。工場稼働率は84.5%で、前期の83.8%から0.7ポイント上昇した。