企業景況感9月はやや悪化

Ifo経済研究所が24日発表した9月のドイツ企業景況感指数（2015年＝100）は103.7となり、前月を0.2ポイント下回った。同指数の低下は2カ月ぶり。今後6カ月の見通しを示す期待指数が0.3ポイント減の101.0、現状判断を示す指数が0.1ポイント減の106.4とともに落ち込んだ。Ifoのクレメンス・フュスト所長は景況感指数が高水準を保っていることを踏まえ、「不確実性は高まっているものの、ドイツ経済は安定している」との見方を示した。

部門別でみると、製造業の景況感指数は2カ月ぶりに落ち込んだ。現状判断の大幅悪化が響いた格好。期待指数は上昇し、2月以来の高水準へと達した。生産拡大を計画する企業が増えている。

サービス業の景況感は横ばいにとどまった。現状判断が改善したものの、期待指数が悪化した。

流通業の景況感は2カ月連続で改善した。現状判断と期待指数がともに上昇。特に小売業で良好だった。

建設業では現状、期待指数ともに過去最高を更新した。