輸入物価の上げ幅7カ月ぶりに縮小、9月は4.4%に

ドイツ連邦統計局が2日発表した9月の輸入物価指数は前年同月比4.4%増と大きく上昇したものの、上げ幅は前月(同4.8%)から0.4ポイント低下し、7カ月ぶりに縮小した。上昇率は依然として高い。エネルギーが32.5%上昇して全体を強く押し上げており、エネルギーを除いた輸入物価はプラス1.3%にとどまった。

エネルギーでは電力と原油の上げ幅が特に大きく、それぞれ60.3%、41.1%に達した。石油製品は同33.8%、天然ガスは25.6%、石炭は7.9%だった。

中間材は3.2%増となり、上げ幅は前月の4.1%から縮小した。リグニン・セルロースが21.4%、粗鋼・鉄鋼・鉄合金が9.3%上昇したのに対し、粗銅は6.5%下落した。

投資財は0.1%上昇した。自動車と機械が各0.9%増と平均を上回る伸びを記録。電子記録媒体は11.4%低下した。

消費財は0.5%上昇した。内訳は非耐久消費財が0.6%増、耐久消費財が0.2%減だった。

農産物は0.9%下落した。特にコーヒー生豆(15.1%減)、天然ゴム(14.3%減)で下げ幅が大きい。穀物は9.1%、仁果類・核果類は7.8%上昇した。

9月の輸入物価指数は前月比では0.4%増加し、3カ月ぶりに上昇した。エネルギーは4.5%増で、エネルギーを除いたベースでは0.2%下落した。エネルギーでは原油(6.4%増)、天然ガス(3.7%増)、石油製品(3.6%増)、石炭(0.8%増)が上昇、電力は3.2%低下した。

9月の輸出物価指数は前年同月比が1.9%上昇。前月比は横ばいだった。