アンゲラ・メルケル首相が率いる中道右派の独与党・キリスト教民主同盟(CDU)の保守化に有権者の63%が反対していることが、民放RTL/ntvの調査で分かった。CDU内には保守化路線に転じるべきだとの声があるものの、有権者の大半は現状路線の維持を望んでいることが明らかになった格好だ。CDUおよび同党と統一会派を組むキリスト教社会同盟(CSU)の支持者では保守化に反対との回答が65%に上った。
リベラルな政策を信条とするメルケル首相は10月の州議選大敗を受けて、12月の次期党首選挙に立候補しないことを表明した。党首選にはメルケル首相の側近であるアンネッテ・クランプカレンバウアー幹事長と、保守派のイエンス・シュパーン保健相、フリードリヒ・メルツ元院内総務が出馬の意向を示している。