独高級車大手BMWのハラルド・クリューガー社長は27日、ロサンゼルス国際モーターショー会場で、米国にエンジン、トランスミッション工場を建設することを検討していると語った。同国での車両販売が伸びているためと説明しているが、欧州連合(EU)と米国の通商摩擦が悪化しても対応できる生産体制を構築する狙いもあるとみられる。
BMWは現在、米サウスカロライナ州スパータンバーグ工場で完成車を生産している。エンジンとトランスミッションはすべて輸入しており、米国が自動車部品の輸入関税を引き上げると大きな痛手を被ることになる。