化学大手エボニックがメタクリル樹脂事業を売却

化学大手の独エボニックは4日、メタクリル樹脂事業を投資会社アドベント・インターナショナルに売却することで合意したと発表した。景気変動の影響を受けにくい特殊化学分野に経営資源を絞り込む戦略に基づく措置。売却金額は30億ユーロ。当局の審査を経て売却手続きが第3四半期(7~9月)に完了すると見込んでいる。

エボニックのメタクリル樹脂事業は世界の計18カ所に工場を持つ。従業員数は3,900人。2016~18年の平均売上高は約18億ユーロ、同営業利益(EBITDA)は約3億5,000万ユーロだった。

売却益は財務強化のほか、米同業ペロクシケムの買収やポリアミド12工場の新設に充てる。

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