鉱工業生産3カ月ぶりに減少、製造の不振響く

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した4月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を1.9%下回った。同指数の低下は3カ月ぶり。建設業は0.2%増加したものの、製造業が2.5%減少して足を強く引っ張った。エネルギー業は1.1%減で、3カ月連続の後退となった。

製造業では投資財が3.3%減少。中間財と消費財もそれぞれ2.1%、0.8%落ち込んだ。投資財は3カ月ぶり、中間財と消費財はともに2カ月ぶりで後退した。

特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、3〜4月は前の期の1〜2月を実質0.3%割り込んだ。製造業は0.6%減で、自動車業界では減少幅が1.9%に上った。建設業は1.9%増加した。

経済省は製造業の新規受注が年初から低迷し、景況感も悪化していることを踏まえ、今後数カ月は同業界の景気が振るわないとの見通しを示した。建設業については好景気が続いているとしている。

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